高齢独身女性、細る収入

【要約】

高齢独身女性が経済的苦境に立たされている。死別や離婚で独身になる75歳以上の女性は30年までに817万人に達し、この年代の6割を占め、男性の2割を上回る。世帯人数を考慮した一人当たり可処分所得が中央値の半分に満たない相対貧困層は、18年には配偶者と死別した65歳以上の女性の32%を占め、男性の23%を上回る。75歳以上の単独世帯の貯蓄は500万以下が過半で、子供と同居する65歳以上の人の割合は22年には34%と低下傾向にある。不遇な層の拡大は社会経済の活力を削ぐので、そもそも現役世代の男女の賃金格差を縮める必要がある。

 

1467字→262字

2023年11月19日

日経新聞朝刊一面リード記事「高齢独身女性、細る収入」

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20231119&ng=DGKKZO76248750Z11C23A1MM8000